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夕方、めずらしく早く帰ってきた子供におばあちゃんは言った。
「学校は楽しかったかい?」
私はつい「お母さん違うわよ、もう大きくなって会社で働いているのよ」と少し耳の遠くなった母に、少し大きな声で教えてあげた。
キョトンとしている母に、子供は「うん、学校楽しかったよ。」と言ったら、母の顔は笑顔に変わった。
私は、やってしまった!と反省した。
介護生活の中では、頭ごなしに否定してはいけないって判っているのに、つい口に出てしまうのである。
子供は実にのんきでいい。
「おばあちゃんはボケてるんだから、適当に答えておきなよ~」と言うけれど、
そういう単純な問題じゃない。
認知症の人への対策は、話しを否定しないことや、同じ話しを繰り返しても「そうだね」と聞いてあげること、話す時はゆっくりと・ハッキリとすることだそうである。
子供の言うように、適当にはできないけれど、でもそういう「適当さ」という余裕を心の中に持てたら良いのかもしれない。
慣れないうちは、介護は疲れます。